JR西日本と京都市は27日、多くの訪日客らが利用する京都駅(同市下京区)を大規模改修すると発表した。新しい改札やコンコース、自由通路を設けて混雑を緩和し、人の流れを分散させ周辺地域全体の活性化を図る。来年度に着工し、2031年度の完成を目指す。
JR西によると、京都駅西口改札の西側に、新改札口などを備えた新たな橋上駅舎を設置。駅前の京都中央郵便局の再開発でできる複合ビルに向かう自由通路も整備する。事業費は約195億円を見込み、国の補助金を活用して市が一部を負担する。
京都市役所で記者会見した門川大作市長は「市民生活の安心安全や、観光客に満足度の高い京都の観光につなげたい」と話した。JR京都駅在来線の1日当たりの平均乗降客数は約36万人(23年10月現在)。JR西によると、訪日客などの増加で新型コロナウイルス禍前の約9割まで戻っている。