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藤田観光が急反発 3度目の通期上方修正、収益回復好感

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22日の東京株式市場で藤田観光株が急反発し、前日比425円(9%)高の5300円とこの日の高値で終えた。東証プライム市場の値上がり率首位で、9月15日につけた年初来高値にあと10円まで迫った。インバウンド(訪日外国人)需要の回復を受け、前日に2023年12月期の連結業績見通しを引き上げたことが好感された。

今期計画の上方修正は3度目だ。売上高は前期比47%増の643億円、最終損益は70億円の黒字(前期は57億円の赤字)で、それぞれ従来より23億円と11億円引き上げた。ホテル椿山荘東京や新宿ワシントンホテルなど展開しており、訪日客の回復で「宿泊部門の業績が想定以上に推移」しているという。

今期の営業利益予想は63億円と、数億円〜20億円ほどで推移していた新型コロナウイルス禍前の19年12月期までを大幅に上回る。市場では「好立地で高単価のホテルが多く、コロナ禍で筋肉質になっていたところへインバウンド回復の追い風が吹いている」(国内証券アナリスト)との評価が聞かれた。

7日には優先株の一部を買い入れて消却すると発表した。優先配当の負担を減らす狙いがあり、稼ぐ力の回復につれた財務体質の改善の期待も買いを誘っている。

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