年末年始のJR指定席予約、前年度比44%増 過去最高
JR旅客6社は12日、年末年始期間(28日〜2024年1月4日)の新幹線・在来線の指定席予約が11日時点で前年度比44%増の350万席に達したと発表した。予約できる席数を増やしたため単純比較できないが、2018年度比で8%増と新型コロナウイルス禍前の水準を超えた。比較可能な1996年度以降、1日平均の予約席数としては過去最高を更新した。
混雑のピークは下りが29日、上りは1月3日となる見込み。
新型コロナの5類移行に伴い、帰省や観光の移動需要は回復を続けている。JR旅客6社は23年度の年末年始で予約できる席数を前年度比10%増、18年度比で15%増となる合計884万席用意した。
JR東日本で予約があった席数は前年度比33%増の122万席。東北新幹線は29%増の43万席、上越新幹線は37%増の17万席だった。29〜30日の東北新幹線「はやぶさ」や秋田新幹線「こまち」では、すでに終日ほぼ満席の状態という。
JR東海では東海道新幹線(山陽新幹線との直通列車を含む)の予約が55%増の173万席だった。東海道新幹線は年末年始として過去最多となる1日平均434本の運行を計画し、「のぞみ」を全席指定で走らせる。12日、東京都内で記者会見した丹羽俊介社長は年末年始の需要について「休日の観光やプライベートの旅行での利用は力強く回復しコロナ前に戻ってきている。年末年始も期待している」と述べた。
JR西日本では山陽新幹線が49%増の88万800席、北陸新幹線は26%増の15万4300席だった。