JR九州、ホテル4子会社を合併へ 規模拡大で運営強化
JR九州は29日、ホテル運営の全額出資子会社4社を2024年10月1日付で合併すると発表した。これまではホテルによって運営会社が異なっていたが、合併により資材や食材の一括調達、共通業務の集約などでスケールメリットを生かす。併せて従業員の待遇見直しも実施し、ノウハウを共有するなどして運営力を強化する。
24年開業予定の長崎マリオットホテルなどを運営するJR九州ホテルマネジメント(福岡市)を存続会社として、「THE BLOSSOM」ブランドのホテルなどを運営するJR九州ホテルズ(福岡市)と、JR九州ハウステンボスホテル(長崎県佐世保市)、JR九州ステーションホテル小倉(北九州市)を吸収合併する。
4社を合算すると運営ホテル数は長崎マリオットを含め17、従業員数はパートなどを含め1000人規模となる。新社名は今後詰める。
待遇に関しては賃金水準を生涯賃金ベースで約9%引き上げるほか、貢献に応じた人事評価制度も導入する。専門性の高い人材の確保に向けてスペシャリスト職も新設する計画だ。
現在はグループの直営ホテルでの利益が50%以上を占める。将来的にはグループ外からの運営受託などによる収益を伸ばし、利益におけるグループの内外の比率の逆転を目指す。
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