静岡空港の搭乗者数62%増 10月、国内線は過去最高
静岡県がまとめた静岡空港(同県牧之原市)の10月の搭乗者数は、前年同月比62%増の5万863人だった。国内線は好調が続いて新型コロナウイルス禍前を上回り10月として過去最高になった。ただ国際線は上海線が引き続き低い搭乗率にとどまっており、交流活性化に向けて台湾やベトナムのチャーター便を運航する。
国内線は45%増の4万5371人だった。新型コロナウイルス前の2019年同月と比べ1割伸びた。フジドリームエアラインズ(FDA、静岡市)は福岡や出雲、鹿児島など計4路線が10月として過去最高の搭乗者数を記録。全日本空輸(ANA)を含めた国内線全体の搭乗率も7割と高水準を維持している。
国際線は2路線で計5492人が利用した。チェジュ航空のソウル線は10月として過去最高の搭乗率(85%)と搭乗者数(4823人)を記録した。ただ上海線は中国側の団体旅行商品の販売取りやめや、日本から訪中する際のビザ(査証)取得といった壁があり搭乗率が27%にとどまった。他の中国方面も運航しておらず、結果として国際線全体の搭乗者数はコロナ前の4分の1程度だった。
県は台湾(高雄)からの訪日客向けチャーター便の運航も合わせて発表した。24年1月19日〜3月29日まで週3往復する。台湾(高雄)とのチャーター便は約8年ぶり。基本は訪日外国人(インバウンド)向けだが、日本人の海外旅行向けの座席も調整中という。24年3月にはベトナムのチャーター便も1往復運航する。
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