宇都宮LRT、乗客100万人達成 開業から82日目
宇都宮市と栃木県芳賀町を結ぶ芳賀・宇都宮LRT(宇都宮LRT、ライトライン)の乗客数が15日、100万人に達した。平日の通勤・通学客だけでなく、土日祝日には買い物客や観光客も多く利用し、8月26日の全線開業から82日目で大台を達成した。当初の予測より約2週間早かったという。
宇都宮駅東口停留場でセレモニーが15日開かれた。100万人目の乗客は、午前11時16分に宇都宮駅東口停留場に到着した電車に乗っていた神奈川県箱根町の吉岡広三さん、明子さん夫妻。「旅行の途中に宇都宮市に立ち寄って乗車した。乗り心地も良かった」と顔をほころばせた。
吉岡さん夫妻には運行会社宇都宮ライトレールの中尾正俊常務から記念切手、LRTグッズなどが贈られた。
宇都宮LRTはJR宇都宮駅東口を起点に工業団地や新興住宅地などを経由し、芳賀町にあるホンダの研究所付近(芳賀・高根沢工業団地)まで14.6キロメートルを50分弱で結ぶ。平日朝夕は8分間隔、昼間は12分間隔で運行する。
開業から最初の1カ月で約42万人、2カ月目はおよそ38万人が乗車した。開業景気は一巡しつつあるものの、現在も平日は1日あたり1万3000人、土日祝日は同1万2000人が乗車している。
運賃は大人初乗りが150円。乗客は扉付近に設置した機器にICカードをタッチし、すべての扉から乗降できる「信用乗車方式」を採用した。
赤字路線が増加、JRの一部路線では廃線の可能性も検討されるローカル線。地域の足である鉄道の維持のための取り組みや地方の鉄道が抱える課題などについてのニュースや解説をまとめました。
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