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西日本鉄道が10日発表した2023年9月中間連結決算は、最終利益が前年同期と比べ24・9%増の109億円となり、中間期では2年連続の最高だった。新型コロナウイルスの「5類」移行で観光需要などが回復したためで、運輸事業の営業利益がコロナ禍以降で初めて黒字となった。
売上高にあたる営業収益は22・2%減の1971億円と、3年ぶりの減収だった。鉄道やバスは増収だったが、国際物流事業が輸送需要の低下による取扱量の減少でほぼ半減の739億円となったことが響いた。
営業利益では、運輸事業が14億円(前年同期は7億円の赤字)と黒字転換したほか、前年に赤字だった流通事業とレジャー・サービス事業も収益が回復。主要事業が軒並み黒字化したうえ、不動産の売却益などとして計67億円の特別利益を計上したことで最終利益を押し上げた。