京阪HD純利益39%増 24年3月期上振れ、観光需要回復
京阪ホールディングス(HD)は9日、2024年3月期の連結純利益が前期比39%増の245億円になる見通しだと発表した。従来予想から60億円上振れする。国内外からの観光需要回復で鉄道や路線バスの利用が増える。マンション販売も堅調に推移する。業績の上方修正に伴い、年間配当を30円から35円に引き上げることも発表した。
売上高にあたる営業収益は15%増の2990億円、営業利益は54%増の315億円を見込む。一部のスーパーマーケットでは価格転嫁が進まず減収を見込むが、インバウンド(訪日外国人)需要や施設のリニューアル効果で百貨店やショッピングモールの売り上げが伸びる。
同日発表した23年4〜9月期の連結決算は、純利益が38%増の144億円だった。JR京都駅周辺のホテルや、ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ、大阪市)近くの「ホテル京阪 ユニバーサル・タワー」の堅調さも寄与した。