JR東日本など、青梅線沿線まるごとホテルに 24年度開業
JR東日本と地域振興事業を手掛ける「さとゆめ」(東京・千代田)が共同出資した「沿線まるごと」(東京都奥多摩町)は6日、JR青梅線沿いの無人駅や古民家を活用したホテル事業を2024年度中に始めると発表した。地域住民をホテルの「コンシェルジュ」として巻き込みつつ、奥多摩地域の宿泊需要を発掘する。
宿泊施設の名称は「Satologue(さとろーぐ)」で、JR青梅線鳩ノ巣駅(東京都奥多摩町)から車で5分ほどの集落内に客室棟を設ける。ツインルーム4室からなり、料金は1泊1人あたり4万円からを予定する。ホテル事業に先立ち24年3月にも木造建築を改築したレストランと倉庫を改築したサウナを開業する。
さとゆめがホテル事業を手掛けている山梨県小菅村では、車でしか行けないへき地でありながら多数の外国人旅行者が訪ねるなど、地方創生の成功例として注目を集めている。沿線まるごとはローカル線の活性化に向け、青梅線での事業モデルをもとに40年までにJR東日本管轄エリアで30カ所以上の展開を目指す。