英航空IAG、第3四半期は過去最高益 夏季の需要好調

英航空IAG、第3四半期は過去最高益 夏季の需要好調
 10月27日、英大手航空会社ブリティッシュ・エアウェイズなどを傘下に置くIAGが発表した第3・四半期決算は過去最高益を計上した。写真はブリティッシュ・エアウェイズの機体。2018年2月、ロンドンにあるヒースロー空港で撮影(2023年 ロイター/Hannah McKay)
[ロンドン 27日 ロイター] - 英大手航空会社ブリティッシュ・エアウェイズなどを傘下に置くIAG(ICAG.L), opens new tabが27日発表した第3・四半期決算は過去最高益を計上した。
夏季の需要が好調だった。ただ、政治・経済の不透明要因がリスクだと警告した。
消費者は生活費の高騰にもかかわらず、旅行を続けており、欧州の航空各社の四半期決算は好調な内容になるとみられている。ただ、中東紛争に伴う原油高や景気後退リスクが見通しを圧迫する要因になっている。
営業利益(特別項目計上前)は前年比39%増の17億ユーロ(18億ドル)。バランスシート全体が改善したという。
同社がまとめた市場予想の15億5000万ユーロを上回った。
ルイス・ガイエゴ最高経営責任者(CEO)は「第3・四半期は全路線で強い需要が続いた。特に北大西洋、南大西洋、欧州各地の全ての観光地が好調だった」と表明。
年内の輸送能力は新型コロナウイルス流行前の96%に達する見通し。IAGは、イベリア航空、エア・リンガス、ブエリング航空も傘下に置いている。
営業利益率は20.2%。前年は16.6%だった。好業績を受けて負債の返済が可能になり、負債は前年同期の111億ユーロから80億ユーロに減少した。

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トムソン・ロイター

Joanna reports on airlines and travel in Europe, including tourism trends, sustainability and policy. She was previously based in Warsaw, where she covered politics and general news. She wrote stories on everything from Chinese spies to migrants stranded in forests along the Belarusian border. In 2022, she spent six weeks covering the war in Ukraine, with a focus on the evacuation of children, war reparations and evidence that Russian commanders knew of sexual violence by their troops. Joanna graduated from the Columbia Journalism School in 2014. Before joining Reuters, she worked in Hong Kong for TIME and later in Brussels reporting on EU tech policy for POLITICO Europe.