大阪万博「関西パビリオン」起工式 周遊観光促す拠点に
2025年国際博覧会(大阪・関西万博)に関西広域連合が中心となり出展する「関西パビリオン」の起工式が6日、会場予定地の大阪市の人工島・夢洲(ゆめしま)で行われた。関西パビリオンは「いのち輝く関西悠久の歴史と現在」をテーマに自然や歴史、文化などを紹介する予定で、滋賀や京都、兵庫、奈良、和歌山、鳥取、徳島、福井、三重の1府8県が参加する。
起工式には関西広域連合の連合長を務める滋賀県の三日月大造知事や兵庫県の斎藤元彦知事らが参加した。経済界からは関西経済連合会の角和夫副会長(阪急阪神ホールディングス会長)やパビリオンの設計施工を担当する太陽工業の能村祐己社長らが参加した。
三日月連合長は「会場の夢洲に来て、少しずつ万博が近づいていることを実感した。万博に訪れた人が、関西各地へ足を延ばしてもらえるような展示にしていきたい」と期待を述べた。
起工式に出席した日本国際博覧会協会(万博協会)の石毛博行事務総長は「インバウンド(訪日外国人)の周遊観光の発信拠点としての役割を期待したい」とあいさつした。
関西パビリオンは延べ床面積約1870平方メートルの一部3階建ての施設で、建築費は約5億円。大阪府・市などが出展する「大阪ヘルスケアパビリオン」と隣接しており、共同での催事などが検討されているという。
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