広島「宮島訪問税」スタート 対観光客は初 オーバーツーリズム対策

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宮島の厳島神社を訪れた観光客ら=広島県廿日市市で2023年5月22日午後4時57分、北山夏帆撮影
宮島の厳島神社を訪れた観光客ら=広島県廿日市市で2023年5月22日午後4時57分、北山夏帆撮影

 世界遺産・厳島神社で知られる宮島(広島県廿日市(はつかいち)市)を訪れる観光客らから市が1人100円を徴収する「宮島訪問税」が1日、始まった。観光客が過剰に訪れ、環境や住民生活に悪影響を及ぼす「オーバーツーリズム」対策に役立てる。いわゆる「入島税」は沖縄県の一部離島でも導入しているが、観光客をターゲットにするのは全国初。

 宮島訪問税は、市が制定した条例に基づく地方税で、島に渡るフェリーの乗船料に上乗せされる。市は年間で約3億円の税収を見込んでおり、公衆トイレや旅客ターミナルの維持管理、電柱の地中化などに充てる。住民や通勤・通学者、未就学児、修学旅行生、障害者は課税対象外となる。

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