米政府機関閉鎖、空の便に混乱も 管制官研修の停止などで

米政府機関閉鎖、空の便に混乱も 管制官研修の停止などで
 9月27日、ブティジェッジ米運輸長官は、政府機関の一部閉鎖は旅客便の運航に支障を来す可能性があると警告し、研修中の管制官1000人を一時帰休させる必要が生じると明らかにした。写真は2019年1月にニューヨークのラガーディア空港で、政府機関が一部閉鎖され航空便運航に影響が出たため待機する人たち(2023年 ロイター/Mike Segar)
[ワシントン 27日 ロイター] - ブティジェッジ米運輸長官は27日、政府機関の一部閉鎖は旅客便の運航に支障を来す可能性があると警告し、研修中の管制官1000人を一時帰休させる必要が生じると明らかにした。
議会で9月末までに新年度予算が成立しなければ、米連邦航空局(FAA)は1万7000人以上の職員を一時帰休させ、新人研修を停止することになると見込む。
ブティジェッジ氏は「特に輸送機関に混乱や危険な結果を招くだろう」と記者会見で述べた。
米旅行協会は、政府閉鎖が旅行業界に1日当たり最大1億4000万ドルの損失をもたらすと試算している。航空便の遅延が増え、保安検査の待ち時間が長くなるなどの要因を挙げた。
FAAは8月に、年間で1500人の航空管制官採用という目標を達成したが、長期目標に対してなお3000人程度が不足していると発表していた。管制官の約4分の1は正式な資格をまだ持っていない。
政府の監視機関は6月の報告書で、管制業務がリスクにさらされていると指摘していた。複数の場所で管制官が人員不足を補うために残業や週6日勤務を強いられているという。
政府機関が閉鎖しても、管制官や運輸保安局(TSA)の保安検査職員は無給で勤務するよう求められる見通し。

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