埼玉県川越市、関東初の「旅先納税」 その場でクーポン
埼玉県川越市は26日、同市を訪れた観光客がその場でふるさと納税する「旅先納税」を関東で初めて導入した。返礼品としてその場で飲食や買い物に使える電子クーポンを受け取ることができる。市は観光客の利便性向上と税収増の双方につなげる。
インターネットサービス事業を展開するギフティ(東京・品川)が旅先納税を手がける。スマートフォンなどで納税すると、1500円〜9万円の7種類のクーポンがその場で発行される。券は1円単位で利用可能。26日時点で岡山県瀬戸内市や北海道猿払村など34の自治体が導入している。
ふるさと納税の返礼品は宿や飲食店で使えるギフト券なども多いが、受け取りまで時間がかかり、ふと思い立って近場の観光地に足を運ぶ際には不向きだ。川越は東京都心から1時間程度、横浜からは乗り換え無しでアクセスでき、旅先納税と親和性が高い。
26日時点で飲食店や体験施設、宿泊施設など76店でクーポンを使うことができる。今後は一般社団法人のDMO川越(川越市)が加盟店を募集し、10月中に100店を目指す。
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