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九州運輸局が25日発表した2023年上半期(1~6月)の九州への外国人入国者数は前年同期の約67倍の134万人だった。新型コロナ禍以降、上半期としては最多となった。水際対策緩和に伴う国際線の運航再開により回復傾向は鮮明だが、中国人客は増えず、コロナ禍前の19年同期の56・1%にとどまっている。
国・地域別では、韓国が86万人と最多で、19年同期の7割近くまで回復した。タイやシンガポール、インドネシア、ドイツなどからの訪日客はコロナ前を大きく上回った。
一方、中国は約1万8000人と19年同期のわずか3%だった。水際対策の緩和で8月に中国からの団体旅行が解禁され、九州運輸局は「中国人客も回復が期待できる」としている。
同日発表した8月の九州への外国人入国者数(速報値、クルーズ船除く)は前年同月の24倍の27万人で19か月連続で前年を上回った。空港別で、福岡空港が22万人と全体の8割超を占めた。