バカンス計画の米国人増える、海外旅行が人気-景気巡る懸念は脇に
Augusta Saraiva-
半数近くが向こう6カ月のうちに旅行を計画-コンファレンスボード
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約5人に1人が海外旅行を計画、1970年代からのデータで最高
米国人は労働市場やインフレを懸念しつつあるかもしれないが、バカンスへの支出は止まらない。
米民間調査機関コンファレンスボードが29日に発表した消費者調査データによると、8月は半数近くが向こう6カ月のうちに旅行を計画している。この割合は今年に入り最も高い。また、約5人に1人が海外旅行を計画しており、これは1970年代からのデータで最高水準。

渡航制限撤回や強いドルを追い風に、米国で海外旅行需要は広く回復している。
ただ、高水準の支出がいつまで続くかどうかは不透明だ。貯蓄が減る中で消費者はすでにクレジットカード頼みを強め、大手小売企業も今後の展開に警戒感を示している。さらに、国際線の航空運賃は高止まりも予想されており、これがさらなる消費の妨げになる可能性もある。
ブルームバーグ・エコノミクスのイライザ・ウィンガー氏は29日のリポートで、「消費者は体験型支出にシフトしており、これはクレジットカードでの支払いがより容易だ。将来の雇用機会と収入に関する信頼感の後退を反映して、個人消費はこの先、失速が予想される」と指摘した。
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原題:More Americans Plan Vacations, Even as They Sour on the Economy(抜粋)
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