中国が入国前の抗原検査を撤廃 30日から

中国の国旗
中国の国旗

【北京=三塚聖平】中国外務省は28日、新型コロナウイルス対策として中国入国者に求めていた抗原検査を30日から撤廃すると発表した。

中国は4月、入国者に求めていたPCR検査を撤廃し、出発前48時間以内の抗原検査に切り替えていた。ただ、抗原検査の確認は行われなくなっており、同措置は形式的なものとなっていた。

中国政府は今月10日、日本や米国、韓国など約80カ国への団体旅行を解禁した。秋の旅行シーズンに海外旅行に出る中国人が増えているとみられており、そうしたことを意識した措置とみられる。

中国政府は今年1月、新型コロナの水際対策として海外からの渡航者に義務付けてきた強制的な隔離などの措置を撤廃し、感染拡大を徹底的に食い止める「ゼロコロナ」政策に正式に終止符を打っている。

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