豪カンタス航空、通期は過去最高益更新 4年ぶり黒字回復

豪カンタス航空、通期は過去最高益更新 4年ぶり黒字回復
豪カンタス航空が24日発表した2023年度通期(6月30日まで)決算は過去最高益を記録した。写真は、同社の航空機。2020年11月16日にシドニー国際空港で撮影。(2023年 ロイター/ Gregg Porteous/Destination NSW/Handout via REUTERS )
[24日 ロイター] - 豪カンタス航空(QAN.AX), opens new tabが24日発表した2023年度通期(6月30日まで)決算は過去最高益を記録した。24年度下期にグループ全体で国際線の輸送能力が新型コロナウイルス感染拡大前の水準を完全に回復するという見通しも改めて示した。
また、航空機刷新計画の最終段階となるワイドボディ機24機の発注を発表した。
新型コロナ関連の規制や国境閉鎖が解除されて以降、旅行需要は急増。加えて航空機や部品、労働力の不足が世界的な航空運賃の上昇を招いている。
カンタスグループ全体の国内線輸送能力は24年度を通じてコロナ前の水準を上回る見込みという。
23年度の税引き前利益は24億7000万豪ドル(16億米ドル)。19年度以降初めて通期で法定利益を計上した。前年度は18億6000万豪ドルの赤字だった。
コロナ拡大を受けて20年に開始した10億豪ドルのグループ再建プログラムが完了したことも利益を押し上げた。
利益は自社予想(24億3000万─24億8000万豪ドル)の中間値を上回ったほか、18年に記録した過去最高益の16億豪ドルを大きく上回った。
リフィニティブのEikonによると、アナリスト予想は24億5000万豪ドルだった。
カンタス航空は5億豪ドルの自社株買いを発表。ただ、期末配当は発表しなかった。

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