米サウスウエスト航空、第3四半期は低調な見通し 株価下落

米サウスウエスト航空、第3四半期は低調な見通し 株価下落
 7月27日、米サウスウエスト航空は、価格決定力の指標となる有効座席マイル当たり旅客収入(RASM)が今年第3・四半期に前年同期と比べ最大で7%減少するとの見通しを示した。写真はロサンゼルスの空港で2017年4月撮影(2023年 ロイター/Lucy Nicholson)
[シカゴ 27日 ロイター] - 米サウスウエスト航空は27日、価格決定力の指標となる有効座席マイル当たり旅客収入(RASM)が今年第3・四半期に前年同期と比べ最大で7%減少するとの見通しを示した。また今年通期の業績は労働コストが大きく増え、燃料を除く営業費用を押し上げると見込んだ。
これを受けて同社株は売られ、27日午後の取引で一時、約10%下落した。投資家の間では、国内航空旅客需要の先行きを巡る懸念が広がっている。
サウスウエストは第3・四半期の利益見通しを公表していないが、レイモンド・ジェームズのアナリストは発表された見通しに基づき、第3・四半期の1株当たり利益を0.31―0.76ドルとする推計を示した。これはリフィニティブの調査による市場予想の0.96ドルより低い水準だ。
サウスウエストが27日発表した第2・四半期決算は、調整後の1株当たり利益が1.09ドルとなり、リフィニティブが集計したアナリスト予想の1.10ドルを若干下回った。
投資家は最近の運賃統計で航空券価格の頭打ちが明らかになったことを受け、国内旅客需要の減速について懸念している。航空各社は強い需要によりコストの増大を相殺できると想定している。
ただサウスウエストはRASMの減少見通しについて、パンデミック後の旅行再開により運賃が大きく値上がりした前年同期との比較による影響もあると説明した。

私たちの行動規範:トムソン・ロイター「信頼の原則」, opens new tab