北海道新聞社とNECは6月12日、来訪者の利便性向上・周遊促進や観光地経営の高度化など、観光を軸にした北海道経済の活性化に向けた共同事業を開始すると発表した。

同事業は従来型の観光に加えて、DX(デジタルトランスフォーメーション)推進の観点からも取り組むことで、地域の観光課題を顕在化し、解決方法を探ることを目的としている。 両社は同事業を通じて観光起点の行動データなどを蓄積・分析し、地域のマーケティングデータとして活用することで、「観光を軸とした地域経済の活性化によって好循環なまちの営みを創出し、持続可能なまちづくりの実現」を目指す方針だ。

同事業の第一弾の取り組みとして、北海道新聞社が運営する食と観光に特化したWebメディア「TripEat北海道」のコンテンツとNECの観光DXサービス「FORESTIS(フォレスティス」を連携させた、LINE公式アカウント(TripEat北海道公式アプリ)が6月10日にリリースされた。

  • TripEat北海道アプリ(イメージ)

    TripEat北海道アプリ(イメージ)

同アプリでは、TripEat北海道のサイトで公開中の記事などを閲覧できるほか、北海道新聞社が案内する食と観光にまつわるイベント情報をLINE上で配信して、イベントの概要や出店者などの各種インフォメーションを確認することが可能だ。

同アプリ利用者の利便性向上や周遊をサポートするために、外部パートナーが提供するサービスとの連携を積極的に進め、機能の追加や更新を行っていく予定だという。さらに、両社は同サービスで習得したデータを基に、全国への展開を見据えた地域の好循環モデル実現を目指して協業を進める。