1泊25万円!…「ラグジュアリーホテル」が東京で開業ラッシュ、「訪日消費」拡大のカギとは
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米アップルの創業者、スティーブ・ジョブズは生前、何度か家族と京都を訪れている。枯れ山水の庭を見るのが好きだったという。定宿は俵屋旅館。亡くなる前年も、家族と1週間を過ごした。大阪経済面が昨年掲載した連載「京都力」で紹介している。
「本格的なベジタリアン」「
スイートルームは1泊400万円から
日本は、ラグジュアリーホテルと呼ばれる超富裕層向けの宿泊施設が少ないといわれてきた。ところが、今年から5年ほどの間、東京は開業ラッシュなのだという。大手不動産が欧米の有力ホテルチェーンと手を組み、新たにできた複合施設の上層部に入るケースが多い。
4月にオープンしたブルガリホテル東京は、三井不動産が運営する東京ミッドタウン八重洲の40~45階に入居する。イタリアの設計事務所がデザインし、高級宝飾店の名に恥じない豪華な作りだ。ミラノやロンドン、ドバイなどに続く、世界8か所目となる。
部屋からは皇居の緑や東京の街並みが一望できる。1泊25万円から、約400平方メートルのスイートルームは400万円からとなる。庶民にとっては高根の花だが、予約サイトを見ると、空室待ちもある人気ぶりだ。
「高い価格」に競合が追随
同じようなグレードで対抗するジャヌ東京は、森ビルが開発中の麻布台ヒルズで開業を予定し、東南アジアを中心に高級ホテルを展開するアマンが運営する。28年に完成すれば、日本一の高さのビルとなるという三菱地所のトーチタワーには、ドーチェスター・コレクションというホテルが入る。
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