経産省で国産ジェット撤退を検証

スペースジェットの試験機=2020年3月、愛知県営名古屋空港
スペースジェットの試験機=2020年3月、愛知県営名古屋空港

経済産業省は6日、航空機産業に関する有識者会議を開いた。国産初の小型ジェット旅客機スペースジェット(旧MRJ)が開発中止となった経緯を検証したほか、ウクライナ危機や新型コロナウイルス禍で産業構造が変化する中、今後の産業支援の方向性について議論を交わした。

スペースジェットは三菱重工業が2008年に事業化を決めたが、設計ミスやトラブルで6回にわたって納期を延期。今年2月に撤退を表明した。経産省は計約500億円を支援するなど、官民一体で開発してきた経緯がある。

経産省の山下隆一製造産業局長は会議で「開発中止は重く受け止めており、しっかりと振り返ることが今後に向けた出発点だ」と述べた。脱炭素社会に向けたGX(グリーントランスフォーメーション)が航空機産業に及ぼす影響についても意見交換した。

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