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温泉街が廃熱活用で脱炭素 CO2排出実質ゼロ観光地へ 松江

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電動化が予定されている堀川遊覧船=松江市北堀町で2023年5月25日午後0時7分、松原隼斗撮影
電動化が予定されている堀川遊覧船=松江市北堀町で2023年5月25日午後0時7分、松原隼斗撮影

 国宝松江城天守がそびえ城下町の懐かしい風景が残る国際文化観光都市の松江市が、環境省の「脱炭素先行地域」に選ばれた。温泉廃熱を活用するなど観光地ならではの脱炭素化を進めていく。「観光」に「脱炭素」をひも付けてブランド化を図り、どのような魅力を生み出していくのか。【松原隼斗】

電力消費に伴う排出量ゼロを目指す

 脱炭素先行地域は、政府が掲げる「2050年カーボンニュートラル」に向けて、30年度までに全国に先駆けて電力消費に伴う二酸化炭素(CO2)排出を実質ゼロにすることを目指すモデル地域。排出抑制に取り組むための経費として5年間で上限50億円が国から交付される。第3回の募集から民間事業者との共同提案が必須要件となり、松江市は12企業・団体が共同提案者となって応募し、選定された。

 市は「『国際文化観光都市・松江』の脱炭素化による魅力的なまちづくり~カーボンニュートラル観光~」をテーマに掲げる。松江城エリアや玉造温泉エリアなど主要観光地4カ所で、▽再生可能エネルギー100%由来の電力を供給▽温泉宿泊施設の給湯機器を省エネ仕様に転換▽温泉廃熱から熱を回収し給湯などの熱源に活用▽世界中から人が集まる持続可能な観光の実現――などを目指して各事業に取り組む計画だ。

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