豪カンタス航空、国際線利益率2倍に拡大へ 観光回復で業績改善

豪カンタス航空、国際線利益率2倍に拡大へ 観光回復で業績改善
 5月30日、豪カンタス航空は、新型コロナウイルス禍後の観光の力強い回復を受け業績の改善を予想した。写真は同社の飛行機。シドニーの空港で2016年11月撮影(2023年 ロイター/David Gray)
[30日 ロイター] - 豪カンタス航空は30日、新型コロナウイルス禍後の観光の力強い回復を受け業績の改善を予想した。国内線、国際線両方で収益性向上を想定し、特に国際線部門の利益率は2倍に拡大すると見込んだ。
2024年度の国際線部門の利益率は8%以上に拡大すると予想。25年後半に長距離路線のプログラム「プロジェクト・サンライズ」が始動するに伴い、将来的に12%に達すると見ている。
プロジェクト・サンライズでは、エアバスのワイドボディー機「A350─1000型機をシドニー─ロンドン・ニューヨーク線から順次投入する計画。発注した全12機が運航初年度から年約4億豪ドル(2億6100万ドル)超の利益を生むと予想されている。
マイレージサービスなどを手掛けるロイヤルティー部門は、24年度の金利・税引前利益が目標の5─6億豪ドルに達し、30年度までに8億─10億豪ドルに増加する見通し。
24年度の設備投資額は2月に示した見通しの30億─32億豪ドルを再確認した。23年度の見通しは26億─27億豪ドルだった。

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