高知県の22年県外観光客370万人、コロナ前の8割に回復
2022年に高知県を訪れた県外からの観光客数(推計値)は370万7000人で、21年に比べ38.7%増だったことが県のまとめで分かった。新型コロナウイルス禍前の19年の8割強に回復した。県は政府の観光促進策、全国旅行支援などの効果があったとみている。
県は10年に放送されたNHK大河ドラマ「龍馬伝」をきっかけに観光キャンペーンを実施。県外からの観光客数は400万人台となっていたが、コロナ禍のため20年、21年は19年に比べて約4割減っていた。22年は行動制限がなく、「旅行に対する消費者のマインドが変わった」(県の担当者)ようだ。
また観光客1人当たりの消費額は21年比0.5%減の2万6076円。算出した総消費額は966億3400万円で、21年比38.1%増だった。
3月、海外クルーズ船の寄港が再開されるなどインバウンド(訪日外国人)が増えてきている。NHK連続テレビ小説「らんまん」を機に観光博覧会「牧野博士の新休日〜らんまんの舞台・高知〜」も展開している。県の担当者は「今年は観光需要の回復を確かなものにしたい」としている。