中国とシンガポール、ビザなし渡航を協議

中国とシンガポール、ビザなし渡航を協議
在シンガポール中国大使館の報道官は、中国とシンガポールの査証(ビザ)なし渡航について詳細を詰めていることを明らかにした。マーライオン公園で1月撮影。(2023年 ロイター/Caroline Chia/File Photo)
[シンガポール 8日 ロイター] - 在シンガポール中国大使館の報道官は、中国とシンガポールの査証(ビザ)なし渡航について詳細を詰めていることを明らかにした。
中国からシンガポールへの渡航が増える可能性がある。2019年にシンガポールを訪れた中国人は360万人と国別で最大で、総額41億シンガポールドル(約30億9000万ドル)を支出した。
近年はシンガポールに投資をしたり資産を移す中国人や移住する中国人も多い。高級不動産を購入する動きも一部で見られる。
シンガポールの市民・永住者400万人の4分の3は中華系。中国語を話す人が多く、中国人にとっては訪問しやすい国となっている。
在シンガポール中国大使館の報道官は「両国の市民が待ち望んでいることであり、両国の指導者の共通の関心事でもある」と述べた。
シンガポール外務省のコメントは取れていない。
現在、中国人の旅行者がシンガポールを訪問する際はビザの申請が必要。シンガポール人は新型コロナウイルスの流行前、15日間のビザなし渡航が認められていたが、この制度は現時点で復活していない。

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