中国の航空大手3社、第1四半期は赤字縮小 コロナ規制解除で

中国の航空大手3社、第1四半期は赤字縮小 コロナ規制解除で
 中国の航空大手3社が発表した第1・四半期決算は赤字幅が縮小した。上海の浦東国際空港で3月撮影(2023年 ロイター/Aly Song)
[北京 28日 ロイター] - 中国の航空大手3社が発表した第1・四半期決算は赤字幅が縮小した。昨年末の新型コロナウイルス規制撤廃と国境再開を受けて国内便・国際便の旅客が増えた。
中国東方航空の第1・四半期の純損益は38億元(5億4930万ドル)の赤字。昨年第4・四半期は93億元の赤字だった。
中国南方航空の第1・四半期の純損益は19億元の赤字。昨年第4・四半期は151億元の巨額赤字を計上していた。
中国国際航空の赤字は105億元から29億元に縮小した。
3社のフライトは3月に大幅に増加。中国国際航空では国内便・国際便の旅客が新型コロナ流行前の2019年3月を上回った。
フライト・マスターのデータによると、国内旅行は回復したものの、国際便は依然、新型コロナ流行前の3分の1にとどまっており、業界全体の回復の足かせになっている。
投資銀行の中国国際金融(CICC)は今月、国際線の回復が第2・四半期に加速すると予想。「市場予想以上に加速する可能性がある」との見方を示した。マカオや香港に向かう地域便や国際線は今夏に19年の60%の水準に達する見通しという。
中国の航空規制当局は2023年の航空旅客数が新型コロナ流行前の75%程度まで回復することを期待している。
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