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運転手不足が深刻化 コロナから需要回復のバス業界、回復の波乗れず

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参加者に運転手の業務について説明するバス会社の担当者=東京都葛飾区で2023年3月5日午前10時18分、島袋太輔撮影
参加者に運転手の業務について説明するバス会社の担当者=東京都葛飾区で2023年3月5日午前10時18分、島袋太輔撮影

 新型コロナウイルスの感染拡大で減少した利用者が戻りつつあるバス業界。ただ、運転手不足は深刻化し、需要回復の波に乗れていない。各社は合同説明会に参加し、人手確保に取り組んでいる。

 「大型免許は持っていますか? 経験がなくても大歓迎です」。3月5日、東京都葛飾区の自動車教習所で、都内に営業所を構える22社が集まり、バス運転手の説明会を開いていた。訪れた参加者に対し、採用担当者は「イメージするほど過酷な職場環境ではない。法令をしっかり順守している」とアピール。参加者にバスの運転席を見せ、仕事を身近に感じてもらおうとしていた。

 帝産観光バス(品川区)は修学旅行などの貸し切りバスが主な事業。久保田博幸・東京支店長は「厳しい3年間だったが、マスク解禁と(5月にインフルエンザと同等の位置づけになる)5類移行があり、春以降はさらに需要が戻ってくるだろう」と予測。需要に備え、積極的に採用を進めている。「東京バス」(北区)は、感染拡大後に8~9割程度の需要が減ったが、現在ではコロナ禍前の7~8割程度まで戻りつつある。運転手は65人ほどおり、新たに10人採用するのが理想だという。津田和彦統括本部長は「高齢の運転手が引退することを考えると若手を採用しないともたない」と危機感を覚える。

 バスの運転手不足は10年ほど前から問題になっており、新型コロナの感染拡大が拍車をかけた。中堅バス会社の担当者は…

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