米ユナイテッド航空、今四半期は赤字と予想 需要低迷とコスト増で

米ユナイテッド航空、今四半期は赤字と予想 需要低迷とコスト増で
 3月13日、米ユナイテッド航空は、今年第1・四半期の業績について、調整後の1株当たり損益が0.60─1.00ドルの赤字になるとの見通しを示した。写真は同社の飛行機。シカゴで2010年10月撮影(2023年 ロイター/Frank Polich)
[シカゴ 13日 ロイター] - 米ユナイテッド航空は13日、今年第1・四半期の業績について、調整後の1株当たり損益が0.60─1.00ドルの赤字になるとの見通しを示した。1月時点では0.50─1.00ドルの黒字を見込んでいたが、パイロットとの賃金交渉が決着した場合のコスト増加や足元の需要低迷を踏まえ、下方修正した。
ユナイテッドを含む米航空各社は、これまでに旅客需要が急拡大したため、コストの増大圧力を運賃の値上げで相殺することが可能となっていた。だがユナイテッドは1月と2月の需要減少に輸送能力の増強が相まって、価格決定力が弱まったと説明した。
ユナイテッドは第1・四半期の有効座席マイル当たり総収入を前年同期比22─23%増と予想。従来見通しの25%増を引き下げた。
同社はまた、パイロットとの賃金交渉が決着した場合の業績への反映を第2・四半期からではなく第1・四半期からに前倒しした結果、第1・四半期の燃料を除く営業費用の見通しを前年同期比横ばいから1%増と予想。従来は前年同期比3─4%減と想定していた。
第1・四半期の燃料費は従来見通しよりも約4─7%増えると見込んだ。

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