キャセイ航空、22年は8.34億ドルに赤字拡大 先行きに明るさ

キャセイ航空、22年は8.34億ドルに赤字拡大 先行きに明るさ
 3月8日、香港のキャセイ・パシフィック航空が発表した2022年決算は、65億5000万香港ドル(約8億3440万米ドル)の赤字となり、赤字額は前年より拡大した。写真は香港で2012年8月撮影(2023年 ロイター/Bobby Yip)
[香港 8日 ロイター] - 香港のキャセイ・パシフィック航空が8日発表した2022年決算は、65億5000万香港ドル(約8億3440万米ドル)の赤字となり、赤字額は前年より拡大した。ただ新型コロナウイルスの検疫措置が不要になったことから、先行きについては明るい見方を示した。
厳格なコロナ感染防止策を理由に、キャセイは今年1月時点で、22年は64億─70億香港ドルの赤字と予想していた。
リフィニティブのデータによると、アナリストは平均で44億香港ドルの赤字を予想。一方、香港と中国本土の越境規制が撤廃されたため、今年については39億香港ドルの黒字を見込んでいる。
ロナルド・ラム最高経営責任者(CEO)は「22年後半にトンネルの先に明るい光が見えたことは非常に心強く、その勢いは23年になっても続いている」と指摘。「コロナ禍という厳しい3年間を経て、われわれはついに香港のためにキャセイ航空を再建するという新しいエキサイティングな段階に入った」と語った。
キャセイは年末時点で、コロナ禍前の旅客運航能力の約3分の1を運航。運航先は58都市と22年1月の29都市の倍となった。
23年末までに旅客便の運航能力をコロナ禍前の約7割に戻し、24年末までにコロナ禍前の水準回復を目指す。
貨物便の運航能力は22年末時点でコロナ禍前の約3分の2の水準だった。

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