広島サミット機に海外の旅行会社と商談会 県観光連盟
広島県観光連盟などは3日、海外の旅行会社と広島県内の事業者による商談会を広島市内で開いた。5月に広島市で開かれる主要7カ国首脳会議(G7サミット)で広島に注目が集まる機会を捉える。原爆ドーム(同市)と厳島神社(廿日市市)の2つの世界遺産以外のスポットでもインバウンド(訪日外国人)を誘客する。
商談会は広島県観光連盟などでつくるインバウンド旅行の活性化を目指す協議会が開いた。海外の旅行会社が32社、広島からは宿泊業者や交通会社など43の事業者が参加し、オンラインで広島の観光事情について情報交換した。広島は2つの世界遺産にインバウンドが集中しており、瀬戸内の島々や中山間地域の事業者も加わって魅力を伝えた。
通訳は普段からインバウンドの案内に従事する広島県の地域通訳案内士が務めた。商談会の企画は観光コンサル会社のマイコンシェルジュ(広島県呉市)が受託した。同社の三浦真社長は「海外の旅行会社は有名ではない土地ではガイドの存在を重視する。地域通訳案内士が商談に加わることでソフト面での受け入れ体制を示せる」と話している。