日本旅行、純利益13倍 22年12月期、旅行支援で回復
日本旅行は24日、2022年12月期の連結決算で純利益が前の期比13倍の81億円だったと発表した。国内旅行が政府の「全国旅行支援」で回復した。新型コロナワクチンの受託事業も引き続き好調だった。営業損益は3期ぶりに黒字転換した。
売上高は68%増の1819億円だった。22年10月から始まった旅行支援で、JR西日本と組んだツアー商品などが売れ筋になった。修学旅行商品も回復した。ワクチン事業を受託した自治体からマイナンバーカード交付促進事業を受託する取り組みも進んだ。
営業損益は66億円の黒字(前の期は4億円の赤字)だった。行政や法人へのコンサルティング業務など比較的採算のいい非旅行関係の「付帯事業」が伸びた。売上総利益に占めるこれらの事業の割合は42%だった。物価高や円安などの影響を受ける海外旅行事業は同2%にとどまった。