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福岡空港(福岡市)で、保安検査場前に連日、利用客の長い列ができている。その背景には、昨年10月の水際対策の大幅緩和などで、急激に回復している航空需要に対し、コロナ禍で離職した保安検査員の補充が追いついていないことが一因にあるようだ。(今泉遼)
「電子機器類は手荷物の外にお出しください」「優先レーンをご案内いたします」――。今月中旬、福岡空港を訪ねると、国内線ターミナルの検査場前で長蛇の列を作る利用客に対し、航空会社の職員が声を張り上げていた。
群馬県から出張で訪れ、羽田空港経由で帰路に就く予定の会社員(44)は「羽田より長い列にびっくりした。早めに来て良かった」と胸をなで下ろした。
国際線ターミナルでも国内線と同様に長い列ができていたが、保安検査場の6レーンのうち3レーンしか使用されていなかった。韓国・
国土交通省の統計では、福岡空港の乗降客数は感染拡大の影響で2020年5月に約14万人に落ち込んだが、水際対策の緩和や政府の観光支援策「全国旅行支援」などの効果もあり、22年12月には約190万人まで回復した。
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