高級すし店「久兵衛」敗訴確定 オークラ建て替えで移転

最高裁判所=東京都千代田区
最高裁判所=東京都千代田区

最高裁第1小法廷(岡正晶裁判長)は、ホテルオークラ東京(東京都港区)の建て替えに伴って店舗がメインエリアから外されたのは「格落ち」だとして、高級すし店「久兵衛」がホテル側に損害賠償などを求めた訴訟で、久兵衛側の上告を退ける決定をした。16日付。敗訴の1、2審判決が確定した。

判決などによると、久兵衛は昭和39年からホテル直営の高級和食店「山里」に隣接するエリアに出店。令和元年開業の新ホテルでは別棟アーケード街への移転を提示され、片隅に追いやられて店の信用が大きく傷ついたとして提訴した。

3年の1審東京地裁判決は久兵衛側が主張していた「双方協議の上で店舗の場所を決定すべき義務」をホテル側が負っているとは認められないとして訴えを退けた。2審東京高裁も支持した。

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