三井不動産の4〜12月、純利益最高 ホテル事業が改善
三井不動産が10日発表した2022年4〜12月期連結決算は、純利益が前年同期比19%増の1471億円だった。同期間として2年連続で過去最高を更新した。新型コロナウイルス禍の影響を受けていたホテル事業の収益が改善した。新築分譲マンション販売も好調だった。同日、300億円を上限とする自社株買いも発表した。
売上高は11%増の1兆6263億円と2年ぶりに過去最高だった。国内外で新規物件が稼働し、オフィスビルや商業施設「ららぽーと」の賃貸収入が増えた。貸し駐車場「三井のリパーク」の稼働率も上がった。
東京ドームやホテルなどの「その他」事業の営業損益は46億円の赤字(前年同期は261億円の赤字)だった。政府の観光促進策「全国旅行支援」を追い風にリゾートを含むホテルの稼働率が上昇し、赤字幅を縮めた。
23年3月期通期の業績見通しは据え置いた。売上高は前期比5%増の2兆2000億円、純利益は7%増の1900億円を見込む。
三井不は同日、自己株を除く発行済み株式の約2.12%にあたる2000万株を上限に自社株買いを実施すると発表した。買い付け総額は300億円で、期間は2月13日から6月30日まで。