阪急阪神HDの23年3月期、純利益450億円に上方修正
阪急阪神ホールディングス(HD)は1日、2023年3月期の連結純利益が前期比2.1倍の450億円になりそうだと発表した。従来予想から50億円上方修正した。自治体から受注する新型コロナ療養者の支援業務が好調。政府の旅行支援策「全国旅行支援」を追い風に鉄道やホテルの利益も想定を上回る。
通期予想の上方修正は2度目。売上高は31%増の9750億円と、従来予想に500億円上乗せした。鉄道収入はコロナ禍前の18年度比で9割近くに回復する見通し。外出自粛の緩和で通勤や通学目的の鉄道利用が想定よりも早く回復している。
同日発表した22年4〜12月期の連結決算は純利益が前年同期比2.7倍の510億円だった。コロナ下で営業赤字が続いていたホテル業も四半期ベースでは10〜12月期に黒字転換した。