3月の第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の準決勝、決勝(マイアミ)のチケットの一般販売が米東部時間19日午前10時(日本時間20日深夜0時)からスタートする。
過去4大会の決勝は2006年サンディエゴ、09年ロサンゼルス、13年サンフランシスコ、17年ロサンゼルスといずれも西海岸での開催だったが、今回は東のフロリダ州マイアミでの開催となる。よりにもよって、MLB30球団の本拠地で日本から最も遠い球場での開催となってしまった。
マイアミは中南米の移民が多い都市で、ドミニカ共和国、プエルトリコ、キューバ、ベネズエラなどのファンが多く球場に詰めかけ、ラテンの雰囲気いっぱいになると予想される。アジア系が多いロサンゼルスなどで行われた過去と比較して侍ジャパンは〝アウェー〟での戦いを強いられることになりそうだ。
WBCの決勝ラウンドは準決勝が3月19日(日本時間20日)と20日(同21日)、決勝が21日(同22日)に行われる。準決勝と決勝を観戦するプランで航空券を検索すると最も安いもので往復で約25万円。東京からマイアミへの直行便はないので米国内での乗り継ぎが必要になる。この点も西開催だった過去大会と大きく異なる点だ。
航空券に加え、チケット代、ホテル代、レンタカー代などが加わるため、かなりの出費となる。ちなみに同じ日程でロサンゼルス行きの航空券は往復14万円代のものがある。所要時間もマイアミが乗り継ぎを含めて片道20時間前後で、ロサンゼルスが約10時間と大きな差がある。
開催地の遠さだけでなく、円安に加え、米国でのインフレが続いていることから、マイアミ開催の今大会の決勝ラウンドの現地観戦は日本のファンにとってハードルの高いものとなっている。