北京や上海で出勤再開の動き、地下鉄混雑 「ウィズコロナ」探る

北京や上海で出勤再開の動き、地下鉄混雑 「ウィズコロナ」探る
 12月26日、中国では新型コロナウイルス感染が急拡大しているが、2大都市の北京と上海の地下鉄は週明け、マスク姿の通勤客で混み合った。写真は朝のラッシュアワーの地下鉄。北京で撮影(2022年 ロイター/Josh Arslan )
[北京/上海 26日 ロイター] - 中国では新型コロナウイルス感染が急拡大しているが、2大都市の北京と上海の地下鉄は週明け、マスク姿の通勤客で混み合った。コロナ規制が緩和された当初は、感染への恐怖感から家に閉じこもる動きも見られたが、コロナと共生しようというムードが徐々に広がっているようだ。
市民が出勤を再開する中、北京と上海の地下鉄は満員状態。主要な幹線道路ではひどい渋滞が発生している。
上海の商業地区である「バンド地区(外灘地区)」で開かれた毎年恒例のクリスマスマーケットも、週末は混雑した。上海ディズニーランドと北京のユニバーサル・スタジオでは25日、クリスマスをテーマにした衣装を身にまとい乗り物に並ぶ人々でごった返した。
地元紙「21世紀ビジネス・ヘラルド」は、今週末の南部都市・広州の景勝地への旅行件数が先週末から132%増加したと報じている。
一方、中国の公式統計では25日までの6日間、コロナによる新たな死者は報告されていない。医療の専門家らからは疑問視する声が出ており、複数の医師は病院が高齢者を中心に通常の5─6倍の患者であふれかえっていると証言している。
アナリストは、感染の波が製造業地域に広がり、労働者が病気になることで、経済は短期的にはさらに悪化するが、来年には立ち直ると予想している。

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