年末年始の国内線予約11%増 コロナ前の8割まで回復
全日空と日航
全日本空輸と日本航空は21日、2022年度の年末年始の国内線の予約数が21年度比11%増の197万人になったと発表した。帰省や観光の需要が戻っている。新型コロナウイルスの感染拡大前の19年度比で8割強まで回復した。国際線も4.5倍の27万人に増えたが、コロナ前の5割にとどまり回復は遅れている。
12月28日~1月5日の予約を集計した。全日空の国内線予約数は17%増の109万5885人、日航は5%増の87万8268人だった。19年度比では全日空が19%減、日航も13%減の水準まで戻った。コロナの感染は再拡大しつつあるが、全日空の井上慎一社長は「『ウィズコロナ』の旅を楽しむスタイルが定着している」とみている。
国際線は全日空が4.9倍の13万6253人、日航が4.2倍の14万1776人だった。19年度比ではそれぞれ52%と43%の減少になる。中国路線は低迷が続き、年末年始に人気のハワイ路線も19年度比5割の落ち込みが続く。東南アジアとの乗り継ぎ客が多い日航の北米路線の予約数はほぼコロナ前の水準に戻った。
国内11社の国内線予約数の合計は前年度比10%増の270万人、国際線は6社の合計で5.1倍の32万人だった。
新型コロナウイルスの感染症法上の分類が2023年5月8日に季節性インフルエンザと同じ「5類」に移行しました。関連ニュースをこちらでまとめてお読みいただけます。
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