2025年大阪・関西万博を運営する日本国際博覧会協会(万博協会)が、万博開催期間中に修学旅行を誘致することが16日、分かった。関東圏の中学校を主なターゲットとし、来年4月から誘致に向けた活動を始める。
万博は令和7年4月13日から半年間、人工島の夢洲(ゆめしま)(大阪市此花区)で開催され、期間中に約2820万人の来場を見込んでいる。
協会関係者によると、修学旅行や校外学習などの教育旅行で万博を来訪してもらうよう、国や旅行会社と連携して誘致に取り組む。修学旅行は小中高校の需要を想定しているが、小学校は所在地から比較的近いエリアで実施するケースが多いことなどから、関東圏の中学校の呼び込みに力を入れる。
入場料を低く設定することも想定し、来場者が少ないとみている開幕直後の時期に来てもらいたいという。
来年1月から学校向けのパンフレットを作成し、旅行会社向けの説明会も順次実施する。学校が翌年の修学旅行先を決定する時期に合わせ、来年4月ごろから各校にアプローチする。
一方、万博に参加する国・地域について、内諾も含めると政府が目標とする150を達成したことが分かった。万博協会によると、政府目標の150カ国・地域に対し、現在までに142カ国・地域が正式に参加を表明している。(井上浩平)