香港、コロナ規制を一段と緩和 中国本土に先行
【香港=木原雄士】香港政府は8日、新型コロナウイルスの感染者に義務付ける自宅などでの隔離を最短7日間から5日間に短縮すると発表した。香港は入境時の強制隔離を廃止するなど中国本土に先駆けて「ゼロコロナ」政策を見直してきた。感染者が増える中での緩和は、中国の先行事例になる可能性がある。
感染者とその同居家族など濃厚接触者が感染後6日目と7日目の抗原検査で陰性になれば隔離を解除するとの規制を、感染後4日目と5日目に見直す。香港を訪れる旅行者向けの規制も緩める。
香港では1日あたり1万人前後の新規感染者が確認され、感染者数は増加傾向にある。香港政府は「感染はピークに達していない」とする一方で「ほとんどの症例は感染から5日以内に検出でき、抗原検査で2日連続陰性になれば感染リスクも低い」と説明した。