シェラトン鹿児島、天然温泉や大型宴会場 23年5月開業
南国ホテルズ(鹿児島市)は28日、鹿児島市内に2023年5月中旬に開業予定のホテル「シェラトン鹿児島」の概要を発表した。JR鹿児島中央駅から1キロ強の中心市街地に立地、国内外の富裕層を中心に長期滞在型の観光客を取り込んでいく。
ホテルの総工費は約180億円。地下1階、地上19階建てで、延べ床面積2万4082平方メートルに228の客室を備える。各部屋の広さはシングルが35平方メートル以上、スイート(10室)は100平方メートル程度を計画。客室料金は需給に応じて変動するとしているが、シングルで2万円台からを予定している。
1階は宿泊客や鹿児島市民などが交流できるラウンジやフロントを設置、2階に会議や結婚式などにも使える160人規模の宴会場、5階に天然温泉などを配置する。6階から18階までが客室で、4階と19階にレストランやバーを設ける予定だ。
シェラトン鹿児島の運営はエネルギーなどを手掛ける地域総合商社の南国殖産(鹿児島市)の100%子会社、南国ホテルズが手掛ける。客室稼働率は初年度に70%程度を見込むが、開業後2~3年で80%前後に引き上げ、年間11万人強の宿泊客を呼び込む考え。12月から従業員の採用を始め、県内を中心に150~230人を雇用する計画だ。
社長の伊牟田均氏は会見で「鹿児島で外資系初のホテルが建つことになる。鹿児島県に3つある世界遺産や歴史、食など地域の魅力を国内外に伝えて、同業ホテルと共存しながら鹿児島の活性化に貢献したい」と述べた。
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