10月の訪日観光客28万人 水際緩和で前月比15倍に

観光客らでにぎわう京都・清水寺への参道(渡辺恭晃撮影)
観光客らでにぎわう京都・清水寺への参道(渡辺恭晃撮影)

観光庁は11日、観光目的で10月に新規入国した外国人が28万8909人だったとの速報値を明らかにした。9月の1万9013人に比べ15倍超。10月11日に新型コロナウイルスの水際対策を緩和した影響とみられる。11月も大きく伸びており、全国の観光地の客足回復に追い風となりそうだ。

国内旅行を後押しする全国旅行支援も11日で開始から1カ月が経過。斉藤鉄夫国土交通相は記者会見で「多くの観光地が昨年同時期より多くの旅行者でにぎわっており(旅行支援による)高い需要喚起の効果が表れている」と強調した。

訪日客の速報値は出入国在留管理庁のデータに基づき、自民党の会合で示した。10月の1日当たり訪日観光客は、水際対策を実施していた10日までは約1900人だったのに対し、対策を緩和した11日以降は約1万2900人に跳ね上がった。

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