JALなど、乗客の位置情報を事前把握 定時運航しやすく
日本航空(JAL)やNTTドコモは、搭乗客の位置情報を事前に把握する実証実験を11月1日から始めると発表した。搭乗者の個人情報は特定されないよう処理した上で、ドコモが独自で開発した統計技術で人流を前もってつかむという。出発前の移動の傾向を把握したうえで適切なアナウンスを流し、搭乗客を誘導して出発時間の遅れを防ぐ狙いがある。実験の期間は23年3月末まで。
羽田空港など国内の3カ所の空港で国内線を対象に実施する。搭乗便などの乗客データに個人情報保護の処理を施し、ドコモの技術で処理して時間ごとに乗客が集まっている場所の傾向を把握する。
空港に乗客が集中する時間などをデータ化することで、効果的なアナウンスの時間帯などを検討していくという。実用化の時期は未定としている。