アパホテル、広島駅北口に新規開業 駅周辺で出店加速
アパグループ(東京・港)は20日、広島駅の北口に新たなホテルを建設すると発表した。14階建てで、2024年夏にも開業する予定。広島県内では現在建設中のホテルを含めて5棟目となる。駅周辺を中心に広島市内でのホテル出店を加速し、ビジネス客や観光客、訪日客の需要を取り込む考えだ。
名称は「アパホテル〈広島駅新幹線口〉」で、9月下旬に広島駅北口に用地を取得した。客室数は294室を予定する。土地の取得額や建設費は非公表。
広島駅では日本郵便が建設を進めていた19階建てビルが完成し、JR西日本が25年春の開業に向けて新しい駅ビルを開発中であるなど、大規模な再開発が進んでいる。アパグループは「広島県内で現在運営中の2棟のホテルの稼働も好調で、さらなる集客を期待している」といい、ホテルの運営や人員の効率向上のため、広島駅周辺を重点エリアと位置づける。
同社は今回の計画に加え、26年春の開業を目指して駅南口に30階建てのホテルを建設する。さらに駅とマツダスタジアム(同市)を結ぶ通り沿いにも新たなホテルを24年秋に開業する計画も進めており、駅周辺だけで3棟のホテル建設を進めている。現在稼働中の2棟を合わせると広島県内の総客室数は1954室となり、県内のホテルでトップになるという。