アジア太平洋の航空旅客、年内に回復加速へ=IATA

アジア太平洋の航空旅客、年内に回復加速へ=IATA
国際航空運送協会(IATA)は11日、アジア太平洋地域の航空旅客が年内に2019年の水準の73%前後まで回復するとの見通しを示した。シンガポールのチャンギ空港で昨年11月撮影。(2022年 ロイター/Caroline Chia/File Photo)
[シドニー 11日 ロイター] - 国際航空運送協会(IATA)は11日、アジア太平洋地域の航空旅客が年内に2019年の水準の73%前後まで回復するとの見通しを示した。8月時点では53%だった。
アジア太平洋地域のリージョナルバイスプレジデント、フィリップ・ゴー氏はウェビナーで記者団に対し「特にアジア太平洋では中国を除く全ての主要市場が再開されており、非常に勢いがあることは間違いと思う」と述べた。
IATAによると、アジアの航空市場は世界の他の地域に比べて回復が遅れている。中国で国境閉鎖が続き、同国の国際旅客が新型コロナウイルス流行前の平均2─3%にとどまっていることが主因。
今回明らかにした年末予測は、中国の国境が近く再開することを前提にしている。
日本政府は11日、新型コロナ対策の水際対策を緩和。台湾も13日から水際対策の隔離を廃止する。香港は先月、隔離を廃止した。
IATAによると、アジア太平洋地域の国際旅客は8月時点で19年の水準の38%。新型コロナ流行前の水準を回復するのは25年以降になる見通し。

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