地元食材で宿泊客呼び込め 観光庁、腕利き料理人紹介

国土交通省・観光庁などが入る中央合同庁舎第3号館=東京都千代田区
国土交通省・観光庁などが入る中央合同庁舎第3号館=東京都千代田区

観光庁は令和5年度、地方の旅館やホテルを対象に、地元の食材を使った食事の考案などを支援する事業を始める。山間部では地元食材を売りにした看板メニューの開発に苦労するケースもあり、腕利きの料理人を紹介し、アドバイスを受けてもらう。食事目当ての人の需要に応える宿泊施設が増えれば、集客力が高まり、地域経済への効果も大きいとみている。5年度予算の概算要求に関連経費5700万円を計上した。

ホテルや旅館では、日本食の代表である刺し身など海鮮物を提供するケースが多い。山間部もブランド牛肉や乳製品、川魚、山菜など食材は豊富だが、訴求力の弱さが課題だ。

観光庁は、宿泊施設と料理人が長期的な関係を築くため、関係者が一堂に会するイベントを地方で開催。食材仕入れの工夫や、コース料理の考案、調理・盛り付け技術などについて継続的な支援を受けられるようにする考えだ。

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