スキー場で導入広がる「グランピング」 オフ季の夏や初秋も集客「密」避けコロナ対策 老朽化や利用客減で苦境の業界、打開策に期待

各地のスキー場でオフシーズンの夏や初秋も集客を図ろうと、広大な敷地を生かして豪華なキャンプが楽しめる「グランピング」の導入が広がっている。新型コロナウイルス対策で密を避けたレジャーとして人気が高まるグランピングの評判は上々で「通年型リゾートを目指したい」との声も上がる。

岐阜県郡上市のめいほうスキー場は2018年、キャンプフィールド内にグランピングエリアを設けた。今夏に家族で訪れた、同県美濃加茂市の水向則樹さん(40)は「道具の準備がいらないのが手軽で魅力」と話し、中学1年の長男稜さん(12)も「広い山の中は空気がきれい」と笑顔を見せた。

営業部の鎌倉寛文マネジャーによると、かつて夏の客は冬の約1割だったが、グランピング開始以降、利用者は順調に増えている。今夏にはより豪華なインテリアにこだわった「グラースバルム」6棟をオープン。「冬だけでなく通年で盛り上げたい」と話す。

新潟県南魚沼市の舞子リゾートは、18年には4棟だったテントを18棟まで拡大。エアコンやベッドを備え、快適な滞在が可能だ。交流サイト(SNS)でフォトコンテストを開催したり、若者に人気の「映える」ドーム型テントを増やしたりと話題作りも仕掛ける。担当者は「スキー場ならではの、人目が気にならない距離感が特長。大自然の中で非日常を楽しめる」とアピールする。

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