九州の宿泊稼働、コロナ第7波で7月後半に落ち込み
九州経済調査協会が発表した九州7県の7月の宿泊稼働指数は、前年同月比17.6ポイント上昇の48.8だった。中旬の3連休までは好調で大幅なプラスとなったが、新型コロナウイルスの感染「第7波」を受け、その後は失速した。九経調は「行動制限は課されていないが、感染は拡大している。8月の急回復は難しそうだ」と指摘した。
3連休前の1~14日を月前半、3連休最終日以降の18~31日を月後半としてそれぞれの期間の指数の平均値を比べると、九州7県中5県で後半が前半を下回ったという。7.1ポイント低下した宮崎など「観光目的かつ遠方からの客が多い県で落ち込みが大きい」(九経調)。コロナ禍前の7月は、夏休みシーズンに入る月後半が前半に比べ指数が高くなる傾向があったが、今年は各地で新規感染者数が最多を更新するなどで宿泊を取りやめる動きが出た。
沖縄の7月指数は前年同月比37.4ポイント上昇の57.1となったが、月後半が前半を下回る傾向がより顕著だった。後半は前半に比べ23.2ポイント下落し、全国で最もマイナス幅が大きかった。