JAL、マイルを傘下LCCのクーポンと交換可能に
日本航空(JAL)は28日、同社のマイルを傘下の格安航空会社(LCC)であるスプリング・ジャパン(千葉県成田市)の航空券などに使えるクーポンに交換できるようにすると発表した。8月1日に開始する。マイル会員を安価で観光需要などに強いLCCにも送客し、利用者の裾野を広げる。
スプリング・ジャパンのフライトクーポンは同社の航空券や手荷物の預け入れ、座席指定などの料金の支払いに使用できる。JALの3500マイルはクーポン3500円分、7000マイルは7000円分と交換する。1万マイルを交換した場合のクーポンは1万5千円分とする。
JALは中国路線や国内線を手がけるスプリング・ジャパンを2021年6月に連結子会社化した。新型コロナウイルス下でオンライン会議が普及した結果、ビジネス需要の回復が遅れるとみて、観光や知人訪問に向くLCC部門を強化している。JALの顧客にも用途に応じてLCCを使ってもらい、グループの収入拡大につなげる。
JALは5月に、50%を出資するLCCのジェットスター・ジャパン(同市)ともマイル関連の提携を拡大した。JALのマイルを使ってジェットスターの有料会員プログラムに加入したり、同社のクーポンに交換したりできるようにしている。